重力/EARTHBOUND

重力/Earthbound is an award nominated play co-written and devised by CITA/International Centre for Theatre Arts. It was inspired by the collaboration during the 1950`s between Hideo Itokawa and his colleagues to pioneer rocket development in Japan.

この作品はふたつの構成により成り立ち、視覚的に訴えかけるフィジカルシアターです。ドキュメンタリーやフィクション、また夢の世界のような要素を含み、エキセントリックな糸川と、世界最年少でチェスマスターとなったアメリカ人、ロバート J フィッシャーと渡井美代子らの物語が複雑に絡み合います。冷戦の只中にあり、宇宙開発競争に影響を与えた、科学の美しさを照らし出し、明らかに、また隠喩的に重力が持つ神秘性を描く物語です。

キャスト：安本達也、綾田將一、ボブワーリー、仮屋浩子、小林加奈

演出：ジェームズサザーランド製作：CITA/International Centre for Theatre Arts

Past praise for CITA:

“CITA`s specialities are improvisation and adaption”

-Sarah Custen, Tokyo Weekender

“Eclectic, imaginative and full of energy, this is an ensemble world of skillful performers where everything is a prop or puppet. A transformative place.”

-Amit Lahav, Artistic Director Gecko, UK.

“Very beautiful, energy and the quality of movement.”

-Marcello Magni Co-founder Complicite UK.

重力/Earthbound 予告編

-この作品について-

重力/Earthbound は様々なきっかけと影響を受けて作成されたCITAの作品です。それは2015年夏の始め、前作であるニコライゴーゴリのキャラクターから脱却し、新たな可能性を模索していた時から始まりました。そのすぐ後、日本科学未来館のドームシアターで放映するための、「すべてを説明する理論」について取り扱った映像作品の製作に参加しました。その時、こういった科学を取り扱う作品の劇場体験についてより深く模索したいと強く感じました。身体があり、身体が落ち、それは重力がなす業として、それらの複雑な関係性を重要なポイントとして、どのように舞台上で表現するのか… また、私たちが日本に拠点を置き、日本で活動しているからこそ、その文化に根ざした物語を取り扱い、かつそれが国籍の垣根を越えて、すべての観客にとって普遍的なテーマを含めることは、私たちにとって非常に重要でした。この考えは今も、私たちの活動において非常に大切な要素となっています。重力というアイディアを起点とし活動を開始した後に、「ロケット博士」として親しまれる糸川英夫氏のことを偶然に知り得ました。さっそく未来館に勤める友人に連絡したところ、糸川氏と面識があり、実際に東京の国分寺での最初のロケット発射実験にも参加されていた的川泰宣さんをご紹介いただき、お会いすることができました。このように、題材となる方に直接お会いできた経験が、私たちのモチベーションと、この物語を伝える必要性を強く感じさせ、より確かなものとしました。

CITAの作品には、日常と想像の、ふたつの世界が共存しています。子供たちは遊びの中で、このふたつの世界の垣根をいとも簡単に飛び越えて行きます。それらふたつの世界は共存し得るのです。本来そのふたつの世界は自由に行き来できるのです。ふたつの境界線は、神話では遠く、現実では近くなります。どういった型式の舞台でも、それらふたつの要素が含まれます。舞台とは、それらふたつの世界が出会う場所なのです。私たちが目指すのは、それらふたつの世界を共存させることで、糸川とボビーフィッシャーの物語をより豊かにし、彼らの個人的な物語を詩的に昇華させることです。

Conceived and directed by

ジェームズ・サザーランド

Devised by

カンパニー

Design

ジェームズ・サザーランド

安本達也

Lighting

ジェームズ・サザーランド

Sound

安本達也

ジェームズ・サザーランド

-通訳・翻訳-

Shoichi Ayada, Hiroco Kariya, Kana Kobayashi, Tatsuya Yasumoto

Projection

安本達也

Cast

安本達也

Bob Werley

仮屋浩子

Tanba Tamba

Shoichi Ayada

Kana Kobayashi

Awards

2018

Satohsakichisai Award for Best Director (James Sutherland)