鼻/NOSE

「私はもとより、私です。」

CITAの 鼻/The Nose はパントマイムや人形、手品、オブジェクトマニピュレーションを含むニコライ・ゴーゴリの同名短編小説から舞台化された作品です。2015年に居昌国際演劇祭に招聘されました。

朝、ある床屋が朝食を食べていると、パンの中から人間の鼻が出てきた。恐怖しながらも、その鼻が、いつも来る客のひとりのものであることに気づく。彼は大慌てで、その鼻を川に捨ててしまう。同じ日の朝、大佐が目覚めた時、自分の鼻が消えてしまっていることに気づく。街に出ると、そこには彼の鼻が、人間のように振る舞い歩いている!道路から部屋、橋やエレベーターの中など、次々と場面が変わり、歪み、おどろおどろしいパントマイムとともに、この想像性豊かな作品をお届けします。 -.

 

「鼻」

(KIFT/居昌国際演劇祭2015)

-この作品について-

ドミトリィ・ショスタコーヴィチが小説 「鼻」に基づいて同名オペラを製作した時、この物語の舞台であるサンクトペテルブルグのふたつの重要な要素にこだわって、作曲を行ったそうです。ひとつはネヴァ川が街を流れる水の要素、もうひとつは街の静けさでした。私たちもこの作品に取り組む時、それら要素をどのように舞台化してお届けできるのか、試行錯誤しました。

私たちが影響を受けたのはサイレント コメディ映画だけでなく、セルゲイ エイゼンシュテインのモンタージュによる動きの作り方やヨーロッパ大陸からの現代演劇からも影響を受け、それらをこの作品の中でまとめ上げました。